「サリチル酸」が大人ニキビを悪化させるワケ

「サリチル酸」が大人ニキビを悪化させるワケ

角質溶解効果が期待され、ニキビケア商品で多く用いられている「サリチル酸」ですが、ニキビの原因となる角栓の詰まりを除去することができる反面、肌を傷めてしまう危険性も取沙汰されています。こちらのページでは、サリチル酸が大人ニキビを悪化させると言われる理由についてご説明いたします。

サリチル酸の働き

ニキビ対策を謳うスキンケア用品に配合されていることが多い「サリチル酸」ですが、あらゆるニキビに改善効果が期待されています。

サリチル酸に期待されるニキビ対策効果
  • ニキビの原因となる毛穴詰まりを解消する
  • ニキビの原因となるアクネ菌などを殺菌する
  • 角質を柔らかくし、化粧水や乳液の浸透を促す
  • 赤く腫れたニキビの炎症を抑える

サリチル酸は角質溶解作用があるため、毛穴のつまりや角栓を溶かし、そこに皮脂が溜まったり、アクネ菌が繁殖するのを抑制することができます。

サリチル酸の働き

また、角質を柔らかくすることから化粧水や乳液の浸透を促す効果も認められており、「ブースター」「導入液」として保湿ケアの直前に用いれば、保湿効果を高めることもできます。

サリチル酸は強い抗炎症作用も備えているため、炎症が進んだ赤ニキビの緩和・改善にも一定の効果が認められます。

ニキビ対策に絶大な効果が期待できる一方、その副作用や強過ぎる作用を懸念する声も上がっています。

サリチル酸が危険なワケ

サリチル酸は一見ニキビ予防・改善に効果的に見えますが、その危険性が指摘されることも少なくありません。

危険なワケその①刺激が強い

サリチル酸は「化粧品に0.2%までしか含んではいけない」と定められているほどに刺激の強い劇薬です。以前、実際にサリチル酸配合の拭き取り化粧水を試してみたことがありますが、塗った瞬間にヒリヒリと痛み、赤くなって、翌朝まで赤みが引かなかったということがありました。

危険なワケその①刺激が強い

乾燥肌や敏感肌の人は特に、毛穴詰まりの解消やブースター効果を実感する前に、痛くなって使用を中止してしまうケースが多いようです。

初めてサリチル酸配合のスキンケア用品を試す人は、始めから顔に塗るのではなく、一度腕の裏などでパッチテストを行ってみることをおすすめいたします。

危険なワケその②ニキビが悪化することも

炎症を抑える働きのあるサリチル酸ですが、症状の度合いによっては、これがかえって刺激となって、ニキビが悪化することもあります。

危険なワケその②ニキビが悪化することも

炎症を起こしているニキビというのは、いわゆる敏感肌の状態に近く、肌バリア機能が低下し、外からの刺激が入り込みやすい環境となっています。

そこにサリチル酸の強い刺激が加わることで、痛みや痒みが生じたり、赤みや腫れがひどくなる危険性があるのです。

危険なワケその③乾燥肌になることも

サリチル酸は肌の表面を溶かして剥がすことで肥厚した角質や毛穴の角栓を除去しますが、肌の表面を溶かすということは、当然肌バリア機能も一時的に低下し、乾燥しやすい状態となります。

危険なワケその③乾燥肌になることも

もともと乾燥肌が原因で大人ニキビが発生している肌環境においては、このピーリング効果が仇となり、肌の乾燥が著しく進行し、ますますニキビができやすい肌質になり兼ねません。

そうなれば、たとえ一時ニキビが治ったとしても、将来的に再発するリスクは増えてしまった、ということになるのです。

サリチル酸配合の化粧品を使用するときの注意点は?

サリチル酸配合の化粧品を使用するときの注意点

あらゆるニキビに改善効果が期待される一方で、前述の通り様々なリスクが潜んでいるサリチル酸化粧品。使用する際の注意点は、以下の通りです。

サリチル酸配合の化粧品を使用するときの注意点
  • 使用前には必ずパッチテストを行う
  • 少しでもピリピリする・不快に感じたらすぐに使用を止める

殺菌成分よりもケア成分に着目すべき

一時的にニキビの炎症を抑える対処療法的なスキンケアではなく、肌を根本から改善し、ニキビができにくい肌環境を育みたいと考えるのであれば、アクネ菌の殺菌や角質溶解ばかりでなく、日常的に肌を潤しケアすることに注目するとよいでしょう。

以下に、大人ニキビができにくい肌づくりに有益な保湿成分や美容成分をまとめました。

グリチルリチン酸
甘草の根から抽出される成分で、漢方にも使われます。赤ニキビの炎症を緩和させる効果があります。
ビタミンC誘導体
ニキビの炎症を抑える効果があります。皮脂分泌を調整する働きもあり、ニキビができにくい肌質をつくってくれます。
レチノール
皮脂分泌量を抑えてニキビを改善する効果があります。コラーゲンを増加させる働きは肌の保湿にも期待できます。
イソフラボン
女性ホルモンをサポートしホルモンバランスを整える効果があります。結果的に男性ホルモンを抑えることになるので、根本的なニキビ予防になります。

イソフラボンは、吸収されにくい「グリコシド型」のものが配合されている場合が多いのですが、吸収性の高い「アグリコン型」のものを選ぶよう心がけてみてくださいね。