ホルモンバランスと大人ニキビの関係とは?

ホルモンバランスと大人ニキビの関係とは?

夜遅くまで起きていた時や生理前にはニキビができやすいですよね。大人ニキビはホルモンバランスと大きな関係性があることから、そういった事態に陥りやすいんです。ここではホルモンバランスと大人ニキビの関係性についてご説明します。

男性ホルモン・女性ホルモンの役割

人体内に100種類以上存在する「ホルモン」のうち、男性の生殖腺に関わるホルモンを「男性ホルモン」、女性の生殖腺に関わるホルモンを「女性ホルモン」と言います。

ホルモンは分泌される部位ごとに異なった役割を持っていますが、男性ホルモンには男性らしい体つきや思考回路をつくりだす働きが備わっており、女性ホルモンは女性らしい体つきや体のリズムをつくりだす働きを担っています。

男性ホルモンの役割
  • 筋肉のついた体を作る
  • 体毛を濃くする
  • 性欲を高める
  • 闘争的・攻撃的な思考 回路を作る(積極性、優越性の形成)
  • 空間知覚能力や読み書き能力の知的発達
女性ホルモンの役割
  • 丸みをおびた体を作る
  • 自律神経を安定させる
  • 髪を美しく保つ
  • 妊娠や出産のために身体を整える

男性ホルモンの中でも「アンドロゲン」と呼ばれるホルモンには、皮脂の分泌を促し、肌のバリア機能を弱めてしまう働きがあり、女性ホルモンのうち「エストロゲン」と呼ばれるホルモンには、肌の水分量を保持し、皮脂の分泌を抑え、肌のバリア機能を強化する働きがあります。

男性ホルモン「アンドロゲン
角質水分量を減らし、バリア機能を弱める
女性ホルモン「エストロゲン
角質水分量を増やし、バリア機能を高める

ホルモンバランスの乱れが大人ニキビに繋がる

肌バリア機能における「ホルモンバランス」とは、男性ホルモンと女性ホルモンの両方がバランスよく分泌されている状態を理想とします。

男性ホルモンの分泌が多いほど肌バリア機能は低下し、女性ホルモンの分泌が多いほど強化されるため、「男性ホルモン優位に傾いている状態」を「ホルモンバランスが乱れている状態」と定義付けています。

ホルモンバランスの乱れが大人ニキビに繋がる

男性ホルモンは、皮脂腺を活性化し、皮脂の分泌を促進するだけでなく、角化細胞の増殖を促し、肌の角質を必要以上に増やし、毛穴を詰まりやすくすることで、大人ニキビを悪化させます。

しつこい大人ニキビが、「乾燥肌」のせいなのか、それとも「ホルモンバランスの乱れ」によるものなのかは、男性ホルモンの分泌量が多くなっていないかをチェックすることで判断できます。

以下に、男性ホルモン優位度チェック項目をご用意いたしましたので、いくつ当てはまるかチェックしてみてください。

男性ホルモン度チェック

  • 思春期より今のほうがニキビがひどい
  • 口の周りや頬の外側にニキビができる
  • 生理前になると赤ニキビが増える
  • 最近、顔が脂っぽくなった
  • 顔のうぶ毛が濃くなった
  • 髪の分け目の毛が薄くなった気がする
  • 腕や足の毛が濃くなった
  • 毎月の生理が不規則になった
  • 肩こりがひどく、睡眠不足である
  • 自分でもストレスの多い生活をしていると思う

いかがでしたか?男性ホルモン優位度が高かった方は、ホルモンバランスを乱す原因を探り、対策していきましょう。

ホルモンバランスを乱す悪習慣とは

男性ホルモンは自律神経が「交感神経」に傾くと過剰に分泌されることが分かっています。交感神経は活動しているとき、緊張しているとき、興奮しているときなどに働くため、緊張や興奮に長時間さらされるような環境は避けましょう。

また、ストレスを感じると分泌される「コルチゾール」というホルモンにも、男性ホルモンの分泌を促す作用があります。慢性的なストレスはコルチゾールの過剰分泌をもたらすほか、交感神経の働きも促すため、著しくホルモンバランスを乱します

ホルモンバランスを乱す悪習慣とは

男性ホルモンそのものの分泌量は増えていなくても、女性ホルモンが減少することで相対的に男性ホルモンが増えた、と身体が感じてしまうこともあるため、「女性ホルモンを減少させない」よう対策することも重要です。

無理なダイエットなどによる栄養不足や、入浴はせずシャワーのみの習慣による体の冷えなどから、卵巣などの女性機能が低下し、女性ホルモンのバランスが崩れることは少なくありません。特に女性の方で、既に月経不順などの不調を感じている方は、女性ホルモンが減少傾向にあるため要注意です。

男性ホルモンを増やさないこと、女性ホルモンを減らさないことの両面から、ホルモンバランスの乱れにアプローチしていくことが効率的です

生理とニキビのサイクルについて

女性なら誰もが感じたことがある生理とお肌の調子の波についても、「ホルモンバランス」が大きく影響しています。ただし、「生理」という現象と関わりが深いのは先にご紹介した「男性ホルモン」ではなく、「卵胞ホルモン(エストロゲン)」「黄体ホルモン(プロゲステロン)」と呼ばれる2種類の「女性ホルモン」です。

卵胞ホルモン(エストロゲン)
生理後、排卵に向かって分泌・増加し、次の生理の直前に急激に減少する女性ホルモンです。肌の弾力に関わる細胞に働きかけ、ヒアルロン酸やコラーゲンの生成を促進させる作用があるため、肌にうるおいやハリを与えてくれる「美肌ホルモン」でもあります。
黄体ホルモン(プロゲステロン)
排卵のあとから次の生理の直前まで盛んに分泌される女性ホルモンです。子宮内膜を妊娠前の状態に整える働きがあるため、身体に水分や脂肪が溜め込まれやすくなったり、食欲が増したりして、ダイエットがうまくいかない時期になります。皮脂の分泌を活発にすることで、ニキビもできやすくなります。

これらのホルモンの分泌量のバランスが崩れてしまったときにお肌は荒れやすくなってしまいます。無理なダイエットやストレスなどでバランスが崩れてしまうことももちろんありますが、そもそもこの2つの女性ホルモンは1ヶ月の生理周期に合わせて常に変動していますから、生理に伴って肌のコンディションが良くなったり悪くなったりを繰り返すわけなんですね。

生理中
エストロゲンもプロゲステロンも共に減少し、ホルモンの影響を受けにくくなる時期です。人によってはホルモンの分泌量が減ることで「乾燥」を感じやすくもなりますので、保湿ケアは入念に行うようにしましょう。
生理後
角質の水分量やコラーゲンを増やすエストロゲンが多くなる時期です。肌がうるおい、コンディションは整ってきます。
生理前
エストロゲンが減り、プロゲステロンが多くなる時期です。肌の状態は不安定になり、ニキビができやすくなります。

女性の場合、女性ホルモンのバランスは常に変動しているということを知り、お肌のコンディションが良くない時期にはゆっくりと気持ちを落ち着けて、一時的にニキビができてしまうことは仕方ないと割り切り、ストレスを溜め過ぎないようにやり過ごすことが重要なんですね。