大人ニキビは乾燥が原因?その理由と対策方法

大人ニキビは乾燥が原因?その理由と対策方法

皮脂が溜まると菌が増殖しニキビができる、という現象と、お肌の乾燥は一見なんら関係がないかのように感じられますが、お肌の水分量と皮脂は、実は非常に密接な関係を持っています。
こちらのページでは、肌が乾燥することで大人ニキビができ、悪化してしまうメカニズムや、それを阻止するスキンケアについて詳しく解説していきます。

大人ニキビができるメカニズム

「ニキビは毛穴に皮脂が溜まってできる」とお考えの方が多いかと思いますが、厳密にいうと少し違います。というのも、毛穴が詰まる原因となるのは「皮脂」そのものではなく、「角栓」と呼ばれる古い角質の塊なんです。

大人ニキビができるメカニズム

角栓は、「皮脂」や「ホコリ」「メイク汚れ」などをくっつけやすい質感を持っているため、角栓で詰まった毛穴周りにはこうした汚れがどんどん溜まってしまいます。この汚れが菌を増殖させ、炎症が起こってニキビができる、というワケです。

「ニキビを生み出す原因」は「角栓」、「ニキビを悪化させる原因」は「皮脂」と言えるでしょう。

「角栓」や「皮脂」は、「肌の乾燥」によって過剰に生成されたり、必要以上に肌に留まったりする、ということが分かっています。以下に、そのメカニズムについて詳しくまとめてみました。

肌の水分は年齢を重ねるごとに失われる

生まれたばかりの赤ちゃんのお肌はみずみずしく潤っているのに、おばあちゃんのお肌にはハリがなく、シワもくっきりと刻まれていたりしますよね。これは私たち人間の皮膚の水分量が、赤ちゃんの頃をピークに、年齢とともに減少していくためです。

肌の水分は年齢を重ねるごとに失われる

角質層が水分を保つために重要な働きをしているのは「保湿因子」と呼ばれる物質ですが、これは加齢により数が減っていき、水分の保持能力も弱くなっていくということが分かっています。

また、角質層の更に深い層にあたる「真皮層」という部分では、「コラーゲン」や「エラスチン」という物質が肌の強度や弾力を保ち、「ヒアルロン酸」という保湿成分が水分を蓄えていますが、これらの物質を生成する「線維芽細胞」という細胞も、加齢により減少していきます。

加齢によって減少していく肌の潤いを保つための物質

セラミドなどの保湿因子
角質層の水分を保つ
コラーゲン
真皮層の70%を占め、皮膚の強度を保つ
エラスチン
真皮層の2~3%を占め、皮膚の弾力を保つ
ヒアルロン酸
真皮層で生成され、皮膚の水分を保つ
線維芽細胞
コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を生成する

つまり、生きている限り、年齢を重ねるごとに、肌の水分は必ず失われていき、乾燥は進行していく、ということになります。

肌の乾燥が毛穴に角栓を詰まらせる仕組み

本来、肌の「ターンオーバー」という働きによって、肌細胞は次々に生まれ、古いものから垢となって排除されていくのですが、この機能が乱れることで、うまく排除されなかった古い角質が皮膚表面に留まり、ニキビを生み出す原因である「角栓」となって、毛穴に入り込みます。

ターンオーバーの周期は、肌細胞が傷付くと、それを回復させるためにどんどん早まってしまいます。乾燥によって肌バリア機能が低下した肌は、傷を受けやすい状態になるため、ターンオーバーは特に早まっていると言えるでしょう。

理想的な日数をかけて生成された肌細胞に比べ、ターンオーバー周期が早まった状態で生成された肌細胞は、水分を保持する能力をはじめ、あらゆる機能が未成熟なため、これを補うために角質は厚くなり、古くなっても排除されにくくなるのです。

まとめ
  • 肌の乾燥により、肌バリア機能が低下する
  • 肌ダメージを受けやすくなり、ターンオーバー周期が早くなる
  • 古い角質がうまく除去されなくなり、角栓ができやすくなる

肌の乾燥が皮脂を過剰に分泌させる仕組み

角質層や皮脂膜が適切な水分量と油分量を保ち、菌や刺激から肌細胞を守る働きを「肌のバリア機能」と言います。

角質層の水分は皮膚を柔軟にし、ひび割れや皮剥けなどによる雑菌の繁殖や炎症などから肌細胞を守る働きを担っており、一方油分は皮膚表面を覆い外的ダメージから肌細胞を守るほか、角質層の水分が蒸発してしまうのを防いでいます。

肌の乾燥が皮脂を過剰に分泌させる仕組み

角質層の水分は、「保湿因子」と呼ばれる物質によって保たれていますが、これらが何らかの理由により減少することで、お肌が「乾燥」した状態になります。

乾燥肌は足りない水分を補うために、また少ない水分を逃がさないために、油分である皮脂を過剰に分泌し、肌を守ろうとするのです。

まとめ
  • 肌の乾燥により、肌バリア機能が低下する
  • 足りない水分を補うために、皮脂が過剰分泌される
  • 少ない水分を逃がさないために、皮脂が過剰分泌される

つまり大人ニキビには適切な保湿が大事!

加齢による乾燥を阻止することはできないため、失われていく水分を補うための「保湿ケア」は重要です。

更に、乾燥による「大人ニキビ」を予防・改善するためには、保湿とともに「ニキビができにくい肌質」をつくってゆくためのスキンケアも必須となります。

特に洗顔では、肌に必要な皮脂や水分まで奪ってしまうような洗浄力の強いものは避け、38~40度のぬるま湯で優しく洗い上げるように心がけてくださいね。

また、洗顔は必ずクレンジングと洗顔料を使い分ける「ダブル洗顔」を行いましょう。油脂成分であるメイクアイテムにはクレンジング、皮脂汚れや古い角質を取り除くには洗顔料と、汚れの種類に合わせた洗浄料を使うことで、肌に余計な負担をかけることなく不要な物だけを洗い落とすことができます。

洗顔料はネットなどを使ってたっぷりと泡立て、ゴシゴシ擦って角層を傷付けてしまわないよう注意しましょう。

つまり大人ニキビには適切な保湿が大事!

ニキビができにくい、バリア機能が正常な肌とは、「肌の水分と油分のバランスが整っている状態」であることは前述しましたが、大人ニキビ対策では、単純に水分を補給することよりも、肌自らが水分と油分のバランスを整えられるようサポートすることが大切です。

女性ホルモンのバランスを整えることで、肌の水分と油分のバランスを保ち、肌の持つ自己免疫機能を高めることができる成分として、「イソフラボン」が挙げられます。

保湿力が高く、イソフラボンを配合しているスキンケアアイテムは、大人ニキビ対策に最適であると言えるでしょう